こんにちは。HAKURAKUプロジェクトマネージャーの佐藤です。
さて、第1回のコラムとなる今回は、HAKURAKUを使って勝手に分析してみた、をお届けしたいと思います。自分がもしこのブランド・商品のマーケ担当だったら…という視点で分析してみました。
最近寒くなってきたので、暖房器具だったり毛布だったりを見によくニトリさんにお邪魔してます。家具やインテリア用品、家電、食器など様々な商品があるので、一度にいろいろ見れるのが便利ですよね。ただ、これだけ商品があると何がユーザーに評価されてるのかって実は見えにくいと思います。というわけで早速ニトリさんをHAKURAKUで分析してみます。
基本分析してみた
今回行うのはHAKURAKUの「基本分析」です。SNSのデータから、商品やサービスなどについて投稿されているポストデータを取得して、AIがペルソナやカスタマージャーニー等を生成します。こんな感じで商材名(今回はブランド・会社名)とそのカテゴリを入力して、SNSからポストを拾うための検索ワードを入力するだけで分析できます。

どんな投稿が取得できるかは事前にプレビューで確認できます。

さすが「ニトリ」だけで検索すると1か月で3万件以上ポストがありますね。「基本分析」では全件を分析するのではなく、指定した期間内(デフォルトは直近1ヶ月)で、最大500件までが対象となります。細かい仕様は一旦置いておいて、とりあえず直近500件で分析を回してみると、5分~10分くらいでこんなペルソナやカスタマージャーニー等が生成されました。
生成されたペルソナやカスタマージャーニー



このペルソナはマットレスから変な音がして買い替えを検討し、SNS等の口コミを参考にニトリに辿り着いたようですね。他にも全部で3種類ペルソナが生成されているので見てみると、「茶碗」「クッション」など、ニトリで人気のカテゴリに分かれて生成されているのがわかります。

次に「ポスト分類/クラスタリング」を見てみると、ポストデータをAIが分析・分類したものや、クラスタリングされたワードクラウドなどが表示されます。

季節的に「クリスマスツリー」が売ってることに言及しているユーザーが居ますね。こういう季節によって投稿される内容が変わっていくことが見れるのも、SNSならではです。

気になるワードが見つかる
分類されたものを見ると、「コストパフォーマンスの良さ」に気になる文字が…


ニトリと言えば「お、ねだん以上。」が有名ですが、それを文字って「お値段異常」と言っているユーザーがいました。こうした俗語で語られているんですね。こういうワードが見つかるのもSNSから特徴的なポストを抽出してくるHAKURAKUの活用法のひとつです。
そして更にここからがHAKURAKUの真骨頂、再分析です。今度は「ニトリ “お値段異常”」の検索ワードでポストを取得して分析してみます。

生成されたペルソナから、ホットプレート購入検討ユーザーが見えてきました。どんな投稿が基になったのか「ポスト一覧」からホットプレートで検索して見てみると…


思いもよらないユーザーの使用方法を発見
2枚のプレートで同時に別の料理ができるというホットプレートみたいですが、このユーザーは「お好み焼きをひっくり返さずに焼く」ために使ってました。確かにお好み焼きってせっかく綺麗に丸く焼けてても、ひっくり返すときに失敗した経験あるなぁ。メーカー側が提唱してる使い方とはちょっと違うし、「お好み焼きをうまくひっくり返せない」という悩みを訴求しても面白いと思います。
こんな感じで、ちょっと分析してみただけで、SNSならではのワード、独特な使用方法から裏に潜む悩みなどがわかりました。マーケティング的にはこういう発見から訴求軸やクリエイティブを作るのって大変だったりしますよね。経験とか想像で仮説を立てるのではなく、SNSという実際の声に基づいているので説得力が違います。皆さんも是非HAKURAKUで分析してみてください!